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期限切れ処理コマンド(expire)

pgBackRestのexpireコマンドのオプションと動作のリファレンス。

pgBackRestは、保持数または保持期間という保持種別に基づいてフルバックアップをローテーションします。保持数を指定した場合、期限切れ処理ではバックアップの作成時期ではなく、保持すべき数を基準にします。差分バックアップは数に基づきますが、依存するフルバックアップが期限切れになると必ず期限切れになります。増分バックアップが保持設定によって単独で期限切れになることはなく、関連するフルバックアップまたは差分バックアップとともに期限切れになります。詳細と例は、フルバックアップの保持 と差分バックアップの保持 の各セクションを参照してください。

アーカイブ済みWALは、デフォルトでは期限切れになっていないバックアップのために保持されます。推奨はしませんが、この保持スケジュールはretention-archiveオプションでリポジトリごとに変更できます。詳細と例は、アーカイブの保持 セクションを参照してください。

expireコマンドは、バックアップが成功するたびに自動実行され、ユーザーが実行することもできます。ユーザーが実行した場合は、設定された各リポジトリの保持設定に従って期限切れ処理を行います。--repoオプションを指定した場合は、そのリポジトリだけで期限切れ処理を行います。ユーザーは--setオプションで特定のバックアップセットに期限切れ処理を限定することもできます。この場合、--repoオプションを指定しない限り、すべてのリポジトリを検索し、セットの条件に一致するものを期限切れにします。expireコマンドを実行するたびに、アーカイブの保持スケジュールも確認し、処理を実行します。

コマンドオプション

指定セグメントより前のアーカイブ削除オプション(--archive-expire-before)

指定したWALセグメントより前のWALアーカイブを削除します。

指定したセグメントより前のWALセグメントのうち、保持されるバックアップに必要ないものだけを削除します。対象は、保持する最も古いバックアップセットより前のセグメント、またはリポジトリにバックアップがない場合は任意のセグメントです。指定したセグメントとそれ以降はすべて保持します。これは、PostgreSQLがarchive_cleanup_commandに%rとして渡す値に対応します。

このオプションは、主にバックアップを保存しないアーカイブ専用リポジトリを想定しています。また、フルバックアップの保持条件がまだ満たされず、アーカイブの期限切れ処理が開始されていない場合に、最初のバックアップより前のWALアーカイブ容量を回収するためにも使用できます。

example: --archive-expire-before=000000010000000000000010

最古バックアップ削除オプション(--oldest)

削除可能な最も古いバックアップセットを期限切れにします。

削除可能な最も古いフルバックアップセットを期限切れにします(つまり、より新しいフルバックアップが少なくとも1つ残ります)。これは保持数を手動で1減らすことに相当しますが、自動で計算します。期限切れになるフルバックアップセットに関連するすべてのバックアップ(差分および増分)も期限切れになります。

このオプションを使用すると、同じ実行で期限切れバックアップのWALも削除できるように、アーカイブの保持設定も一時的に調整します。

--repo-retention-full-type=timeによる期間ベースのフルバックアップ保持を設定している場合、--oldestは今回の実行に限り、数に基づく期限切れ処理を使用します。

警告:

このオプションは--setと併用できません。

default: n
example: --oldest

バックアップセットオプション(--set)

期限切れにするバックアップセットです。

リポジトリに少なくとも1つのフルバックアップを残す必要があるという条件を除き、バックアップの保持規則にかかわらず、指定したバックアップセット(指定したバックアップラベルと、それに依存するバックアップがあればそのすべて)を期限切れにします。

警告:

このオプションは細心の注意を払って使用してください。指定したバックアップセットのすべてのバックアップと、バックアップの一貫性確保に不要なアーカイブを、pgBackRestリポジトリから恒久的に削除します。この処理により、PITRができなくなる可能性があります。--repo-retention-fullや--repo-retention-archiveオプションが設定されている場合は、アーカイブが意図せず期限切れになることを防ぐため、臨時の期限切れ処理を行う間、これらのオプションの値を最大値に上書きすることを推奨します。

example: --set=20150131-153358F_20150131-153401I

一般オプション

rootでの実行許可オプション(--allow-root)

rootユーザーによるコマンドの実行を許可します。

デフォルトでは、ファイルの所有権を慎重に管理するように設計されたrestoreコマンドのみをrootユーザーで実行できます。ほかのコマンドをrootで実行すると、たとえばリポジトリ内にroot所有のファイルが作成され、PostgreSQLユーザーがアクセスできなくなって、後続のコマンドが失敗するおそれがあります。

それでもコマンドをrootで実行する場合は、このオプションを有効にします。ただし、リポジトリとPostgreSQLクラスターを所有するユーザーとしてpgBackRestを実行する方がはるかに適切です。

default: n
example: --allow-root

バッファーサイズオプション(--buffer-size)

I/O処理のバッファーサイズです。

コピー、圧縮、暗号化などの処理に使用するバッファーサイズです。使用するバッファーの数はオプションによって異なり、各処理で追加のメモリを使用する場合があります。たとえば、gz圧縮では256KiBのメモリを追加で使用する場合があります。

指定できる値は、16KiB、32KiB、64KiB、128KiB、256KiB、512KiB、1MiB、2MiB、4MiB、8MiB、16MiBです。

default: 1MiB
example: --buffer-size=2MiB

SSHクライアントコマンドオプション(--cmd-ssh)

SSHクライアントのコマンドです。

別のSSHクライアントを使用したい場合や、sshコマンドが$PATHに含まれていない場合に、使用するSSHクライアントコマンドを指定します。

default: ssh
example: --cmd-ssh=/usr/bin/ssh

ネットワーク圧縮レベルオプション(--compress-level-network)

ネットワークの圧縮レベルです。

compress-type=noneで、コマンドがリポジトリと同じホストで実行されない場合のネットワーク圧縮レベルを設定します。圧縮によってネットワークトラフィックを削減します。compress-typeがnoneでない場合は、ファイルを1回だけ圧縮するように、compress-level-network設定を無視して代わりにcompress-levelを使用します。

default: 1
allowed: [-5, 12]
example: --compress-level-network=1

設定ファイルオプション(--config)

pgBackRestの設定ファイルです。

デフォルトとは異なる設定ファイルを指定するには、このオプションを使用します。

default: CFGOPTDEF_CONFIG_PATH "/" PROJECT_CONFIG_FILE
example: --config=/conf/pgbackrest/pgbackrest.conf

追加設定パスオプション(--config-include-path)

追加のpgBackRest設定ファイルへのパスです。

指定した場所にある拡張子.confの設定ファイルをpgBackRest設定ファイルと連結し、1つの設定ファイルとして扱います。

default: CFGOPTDEF_CONFIG_PATH "/" PROJECT_CONFIG_INCLUDE_PATH
example: --config-include-path=/conf/pgbackrest/conf.d

設定パスオプション(--config-path)

pgBackRest設定ファイルの基準パスです。

この設定は、--configと--config-include-pathの各オプションがコマンドラインで明示的に設定されていない場合に、それらのデフォルトの基準パスを上書きします。

たとえば、--config-path=/conf/pgbackrestだけを渡すと、--configのデフォルトは/conf/pgbackrest/pgbackrest.confに、--config-include-pathのデフォルトは/conf/pgbackrest/conf.dに設定されます。

default: CFGOPTDEF_CONFIG_PATH
example: --config-path=/conf/pgbackrest

試行実行オプション(--dry-run)

コマンドを試行実行します。

--dry-runはコマンドライン専用のオプションです。実際には変更を加えずに、コマンドがどのような変更を行うかを確認したい場合に指定できます。

default: n
example: --dry-run

I/Oタイムアウトオプション(--io-timeout)

I/Oのタイムアウトです。

接続および読み取り/書き込み処理に使用する、秒単位のタイムアウトです。

読み取り/書き込み処理全体がこのタイムアウト内に完了する必要はありませんが、わずか1バイトでも、何らかの進展が必要です。

default: 1m
allowed: [100ms, 1h]
example: --io-timeout=120

ロックパスオプション(--lock-path)

ロックファイルを保存するパスです。

ロックパスは、pgBackRestが競合する処理の同時実行を防ぐためのロックファイルを作成する場所です。

default: /tmp/pgbackrest
example: --lock-path=/backup/db/lock

固定umaskオプション(--neutral-umask)

固定のumaskを使用します。

umaskを0000に設定し、リポジトリ内のファイルやディレクトリが適切な権限で作成されるようにします。デフォルトのディレクトリ権限は0750、ファイル権限は0640です。

代わりに実行ユーザーのumaskを使用するには、設定ファイルにneutral-umask=n、またはコマンドラインに--no-neutral-umaskを指定します。

default: y
example: --no-neutral-umask

プロセス優先度設定オプション(--priority)

プロセスの優先度を設定します。

カーネルのスケジューラーがプロセスに与える優先度(niceness)を定義します。正の値は優先度を下げ、負の値は優先度を上げます。通常、プロセスには自身の優先度を上げる権限がありません。

allowed: [-20, 19]
example: --priority=19

プロトコルタイムアウトオプション(--protocol-timeout)

プロトコルのタイムアウトです。

ローカルまたはリモートのプロセスが、プロトコル層で新しいメッセージの受信を待つタイムアウトを秒単位で設定します。これにより、プロセスがメッセージを無期限に待ち続けることを防ぎます。

注記: protocol-timeoutオプションは、db-timeoutオプションより大きくする必要があります。

default: 31m
allowed: [100ms, 7d]
example: --protocol-timeout=630

キープアライブオプション(--sck-keep-alive)

キープアライブを有効にします。

ソケット接続でキープアライブメッセージを有効にします。

default: y
example: --no-sck-keep-alive

stanzaオプション(--stanza)

stanzaを定義します。

stanzaは、PostgreSQLデータベースクラスターの場所、バックアップ方法、アーカイブオプションなどを定義する設定です。ほとんどのデータベースサーバーにはPostgreSQLデータベースクラスターが1つだけ存在し、stanzaも1つになります。一方、バックアップサーバーには、バックアップが必要なデータベースクラスターごとにstanzaがあります。

stanzaにはプライマリークラスターにちなんだ名前を付けたくなりますが、クラスターに含まれるデータベースを表す名前の方が適しています。stanza名はプライマリーとすべてのレプリカで使用するため、mainやprodなどのローカルクラスター名よりも、appやdwなど、クラスターの実際の役割を表す名前を選ぶ方が適切です。

example: --stanza=main

キープアライブ回数オプション(--tcp-keep-alive-count)

キープアライブの回数です。

接続が切れたと判断するまでに、応答がなくても許容するTCPキープアライブメッセージの数を指定します。

このオプションは、TCP_KEEPCNTソケットオプションをサポートするシステムで利用できます。

allowed: [1, 32]
example: --tcp-keep-alive-count=3

キープアライブ待機時間オプション(--tcp-keep-alive-idle)

キープアライブの待機時間です。

ネットワーク通信がない状態で、オペレーティングシステムがTCPキープアライブメッセージを送信するまでの時間を秒単位で指定します。

このオプションは、TCP_KEEPIDLEソケットオプションをサポートするシステムで利用できます。

allowed: [1, 3600]
example: --tcp-keep-alive-idle=60

キープアライブ間隔オプション(--tcp-keep-alive-interval)

キープアライブの送信間隔です。

応答のないTCPキープアライブメッセージを再送信するまでの時間を秒単位で指定します。

このオプションは、TCP_KEEPINTVLソケットオプションをサポートするシステムで利用できます。

allowed: [1, 900]
example: --tcp-keep-alive-interval=30

TLSv1.2暗号スイートオプション(--tls-cipher-12)

許可するTLSv1.2暗号スイートです。

pgBackRestクライアントとサーバー間のすべてのTLS接続は暗号化されます。デフォルトでは、オブジェクトストア(例:S3)への接続も暗号化されます。

注記: どのトランスポート接続でも、セキュリティーの最低要件はTLSv1.2です。

必要に応じて、受け入れる暗号スイートを調整できます。特別なセキュリティー要件がなければ、例に示す値が妥当な選択です。未設定(デフォルト)の場合は、使用するOpenSSLライブラリのデフォルトが適用されます。

example: --tls-cipher-12=HIGH:MEDIUM:+3DES:!aNULL

TLSv1.3暗号スイートオプション(--tls-cipher-13)

許可するTLSv1.3暗号スイートです。

pgBackRestクライアントとサーバー間のすべてのTLS接続は暗号化されます。デフォルトでは、オブジェクトストア(例:S3)への接続も暗号化されます。

注記: どのトランスポート接続でも、セキュリティーの最低要件はTLSv1.2です。

必要に応じて、受け入れる暗号スイートを調整できます。未設定(デフォルト)の場合は、使用するOpenSSLライブラリのデフォルトが適用されます。

example: --tls-cipher-13=TLS_AES_256_GCM_SHA384:TLS_CHACHA20_POLY1305_SHA256

ログオプション

コンソールログレベルオプション(--log-level-console)

コンソールに出力するログのレベルです。

次のログレベルをサポートします。

  • off - ログを一切記録しません(非推奨)
  • error - エラーのみを記録します
  • warn - 警告とエラーを記録します
  • info - 情報、警告、エラーを記録します
  • detail - 詳細、情報、警告、エラーを記録します
  • debug - デバッグ、詳細、情報、警告、エラーを記録します
  • trace - トレース(非常に詳細なデバッグ)、デバッグ、情報、警告、エラーを記録します
default: warn
example: --log-level-console=error

ファイルログレベルオプション(--log-level-file)

ファイルに記録するログのレベルです。

次のログレベルをサポートします。

  • off - ログを一切記録しません(非推奨)
  • error - エラーのみを記録します
  • warn - 警告とエラーを記録します
  • info - 情報、警告、エラーを記録します
  • detail - 詳細、情報、警告、エラーを記録します
  • debug - デバッグ、詳細、情報、警告、エラーを記録します
  • trace - トレース(非常に詳細なデバッグ)、デバッグ、情報、警告、エラーを記録します
default: info
example: --log-level-file=debug

標準エラーログレベルオプション(--log-level-stderr)

stderrに出力するログのレベルです。

stdout(log-level-consoleで指定)の代わりにstderrへ出力するログレベルを指定します。stderrにはタイムスタンプとプロセスを出力しません。

次のログレベルをサポートします。

  • off - ログを一切記録しません(非推奨)
  • error - エラーのみを記録します
  • warn - 警告とエラーを記録します
  • info - 情報、警告、エラーを記録します
  • detail - 詳細、情報、警告、エラーを記録します
  • debug - デバッグ、詳細、情報、警告、エラーを記録します
  • trace - トレース(非常に詳細なデバッグ)、デバッグ、情報、警告、エラーを記録します
default: off
example: --log-level-stderr=error

ログパスオプション(--log-path)

ログファイルを保存するパスです。

ログパスは、pgBackRestがログファイルを保存する場所です。log-level-file=offの場合、ログパスは不要です。

default: /var/log/pgbackrest
example: --log-path=/backup/db/log

サブプロセスログオプション(--log-subprocess)

サブプロセスでのログ記録を有効にします。

このプロセスが作成するすべてのサブプロセスで、log-level-fileで指定したログレベルによるファイルへのログ記録を有効にします。

default: n
example: --log-subprocess

ログタイムスタンプオプション(--log-timestamp)

ログのタイムスタンプを有効にします。

コンソールとファイルのログでタイムスタンプを有効にします。このオプションは、ドキュメント生成などの特殊な状況では無効にします。

default: y
example: --no-log-timestamp

リポジトリオプション

リポジトリ指定オプション(--repo)

リポジトリを指定します。

コマンドの操作対象となるリポジトリを指定します。

たとえば、このオプションを使用すると、pgBackRestに選択させずに、特定のリポジトリからリストアできます。

allowed: [1, 256]
example: --repo=1

Azureリポジトリコンテナーオプション(--repo-azure-container)

Azureリポジトリのコンテナーです。

リポジトリの保存に使用するAzureコンテナーです。

repo-path=/を設定するとpgBackRestリポジトリをコンテナーのルートに保存できますが、通常は/repoなどの接頭辞を指定し、ログなどのAzureが生成するコンテンツもコンテナーに保存できるようにすることを推奨します。

example: --repo1-azure-container=pg-backup

Azureリポジトリキー種別オプション(--repo-azure-key-type)

Azureリポジトリのキー種別です。

認可には次の種別をサポートします。

  • shared - 共有キー
  • sas - 共有アクセス署名
  • auto - AzureマネージドIDを使用して自動的に認可
default: shared
example: --repo1-azure-key-type=sas

AzureリポジトリURI形式オプション(--repo-azure-uri-style)

AzureのURI形式です。

次のURI形式をサポートします。

  • host - account.endpointホストに接続します。
  • path - endpointホストに接続し、URIの先頭にアカウントを付加します。
default: host
example: --repo1-azure-uri-style=path

リポジトリ暗号方式オプション(--repo-cipher-type)

リポジトリの暗号化に使用する暗号方式です。

次の暗号方式をサポートします。

  • none - リポジトリを暗号化しません
  • aes-256-cbc - 鍵長256ビットのAdvanced Encryption Standard

リポジトリの種類(例:S3)が暗号化をサポートしていても、暗号化は常にクライアント側で実行されます。

default: none
example: --repo1-cipher-type=aes-256-cbc

GCSリポジトリバケットオプション(--repo-gcs-bucket)

GCSリポジトリのバケットです。

リポジトリの保存に使用するGCSバケットです。

repo-path=/を設定するとpgBackRestリポジトリをバケットのルートに保存できますが、通常は/repoなどの接頭辞を指定し、ログなどのGCSが生成するコンテンツもバケットに保存できるようにすることを推奨します。

example: --repo1-gcs-bucket=/pg-backup

GCSリポジトリエンドポイントオプション(--repo-gcs-endpoint)

GCSリポジトリのエンドポイントです。

ストレージサービスへの接続に使用するエンドポイントです。ローカルのGCSサーバーや別のエンドポイントを使用するように変更できます。

default: storage.googleapis.com
example: --repo1-gcs-endpoint=localhost

GCSリポジトリキー種別オプション(--repo-gcs-key-type)

GCSリポジトリのキー種別です。

認可には次の種別をサポートします。

  • auto - インスタンスのサービスアカウントを使用して認可します。
  • service - ローカルに保存したキーでサービスアカウントを使用します。
  • token - fakegcsなどを使用するローカルテスト用です。

repo-gcs-key-type=serviceの場合、認証トークンの更新時に認証情報を再読み込みします。

default: service
example: --repo1-gcs-key-type=auto

GCSリポジトリプロジェクトIDオプション(--repo-gcs-user-project)

GCSのプロジェクトIDです。

リクエストの課金先を決定するために使用するGCSプロジェクトIDです。

example: --repo1-gcs-user-project=my-project

リポジトリホストオプション(--repo-host)

リモート操作時のリポジトリホストです。

ローカルにマウントされたファイルシステムにバックアップおよびアーカイブする場合、この設定は不要です。

example: --repo1-host=repo1.domain.com

非推奨の名前:backup-host

リポジトリホスト認証局ファイルオプション(--repo-host-ca-file)

リポジトリホストの認証局ファイルです。

リポジトリホストへの接続に、システムのデフォルト以外のCAファイルを使用します。

example: --repo1-host-ca-file=/etc/pki/tls/certs/ca-bundle.crt

リポジトリホスト認証局パスオプション(--repo-host-ca-path)

リポジトリホストの認証局パスです。

リポジトリホストへの接続に、システムのデフォルト以外のCAパスを使用します。

example: --repo1-host-ca-path=/etc/pki/tls/certs

リポジトリホスト証明書ファイルオプション(--repo-host-cert-file)

リポジトリホストの証明書ファイルです。

クライアントの身元を証明するためにリポジトリホストに送信します。

example: --repo1-host-cert-file=/path/to/client.crt

リポジトリホストコマンドオプション(--repo-host-cmd)

リポジトリホストのpgBackRestコマンドです。

pgBackRestコマンドのパスがローカルホストとリポジトリホストで異なる場合にのみ必要です。未定義の場合、リポジトリホストのコマンドにはローカルと同じコマンドを設定します。

default: [path of executed pgbackrest binary]
example: --repo1-host-cmd=/usr/lib/backrest/bin/pgbackrest

非推奨の名前:backup-cmd

リポジトリホスト設定オプション(--repo-host-config)

pgBackRestリポジトリホストの設定ファイルです。

リポジトリホスト上の設定ファイルの場所を設定します。リポジトリホストの設定ファイルがローカルの設定ファイルと異なる場所にある場合にのみ必要です。

default: CFGOPTDEF_CONFIG_PATH "/" PROJECT_CONFIG_FILE
example: --repo1-host-config=/conf/pgbackrest/pgbackrest.conf

非推奨の名前:backup-config

リポジトリホスト追加設定パスオプション(--repo-host-config-include-path)

pgBackRestリポジトリホストの追加設定パスです。

リポジトリホスト上の追加設定パスの場所を設定します。リポジトリホストの追加設定パスがローカルの追加設定パスと異なる場所にある場合にのみ必要です。

default: CFGOPTDEF_CONFIG_PATH "/" PROJECT_CONFIG_INCLUDE_PATH
example: --repo1-host-config-include-path=/conf/pgbackrest/conf.d

リポジトリホスト設定パスオプション(--repo-host-config-path)

pgBackRestリポジトリホストの設定パスです。

リポジトリホスト上の設定パスの場所を設定します。リポジトリホストの設定パスがローカルの設定パスと異なる場所にある場合にのみ必要です。

default: CFGOPTDEF_CONFIG_PATH
example: --repo1-host-config-path=/conf/pgbackrest

リポジトリホストキーファイルオプション(--repo-host-key-file)

リポジトリホストのキーファイルです。

クライアント証明書が所有者によって送信されたことを証明します。

example: --repo1-host-key-file=/path/to/client.key

リポジトリホストポートオプション(--repo-host-port)

repo-hostが設定されている場合のリポジトリホストのポートです。

リポジトリホストのプロトコルにデフォルト以外のポートを指定するには、このオプションを使用します。

注記: repo-host-type=sshの場合、repo-host-portにデフォルト値はありません。この場合、ポートはcmd-sshで指定したコマンドの設定に従います。

default (depending on repo-host-type):
    tls - 8432

allowed: [0, 65535]
example: --repo1-host-port=25

非推奨の名前:backup-ssh-port

リポジトリホストプロトコル種別オプション(--repo-host-type)

リポジトリホストのプロトコル種別です。

次のプロトコル種別をサポートします。

  • ssh - Secure Shell。
  • tls - pgBackRest TLSサーバー。
default: ssh
example: --repo1-host-type=tls

リポジトリホストユーザーオプション(--repo-host-user)

repo-hostが設定されている場合のリポジトリホストのユーザーです。

リポジトリホスト上の操作に使用するユーザーを定義します。postgresユーザーではなく、pgbackrestなどの別のユーザーを使用することを推奨します。リポジトリホストでPostgreSQLを実行する場合は、postgresユーザーをpgbackrestグループに追加することで、リポジトリの内容を誤って破損させずに読み取り権限を与えられます。

default: pgbackrest
example: --repo1-host-user=repo-user

非推奨の名前:backup-user

リポジトリパスオプション(--repo-path)

バックアップとアーカイブを保存するパスです。

リポジトリは、pgBackRestがバックアップを保存し、WALセグメントをアーカイブする場所です。

必要な容量を事前に見積もるのは難しい場合があります。まずいくつかバックアップを取得し、各種類(full/incr/diff)のバックアップサイズを記録して、1日当たりに生成されるWALの量を測定するのが最善です。これにより、必要な容量のおおよその見当が付きます。ただし、データベースの変化に伴い、必要量も時間とともに変わる可能性があります。

default: /var/lib/pgbackrest
example: --repo1-path=/backup/db/backrest

アーカイブ保持オプション(--repo-retention-archive)

連続したWALを何回分のバックアップに相当する期間保持するかを指定します。

注記: バックアップの一貫性を確保するために必要なWALセグメントは、このオプションの設定にかかわらず、そのバックアップが期限切れになるまで常に保持されます。

この値が未設定で、repo-retention-full-typeがcount(デフォルト)の場合、期限切れ処理の対象アーカイブを決める値は、repo-retention-archive-typeがfull(またはdiff)なら、それに対応するrepo-retention-full(またはrepo-retention-diff)の値がデフォルトになります。これにより、すでに期限切れになったバックアップのWALだけが期限切れになります。repo-retention-full-typeがtimeの場合は、repo-retention-fullの設定を満たして保持された最も古いフルバックアップより前のアーカイブを削除することがデフォルトになります。

repo-retention-archive-typeをincrに設定した場合は、このオプションを設定する必要があります。ディスク容量に余裕がない場合は、この設定をrepo-retention-archive-typeと組み合わせ、WALセグメントを積極的に期限切れにできます。ただし、WALが期限切れになったバックアップからPITRを実行できなくなるため、推奨しません。

allowed: [1, 9999999]
example: --repo1-retention-archive=2

非推奨の名前:retention-archive

アーカイブ保持種別オプション(--repo-retention-archive-type)

WALの保持に使用するバックアップの種類です。

fullに設定すると、pgBackRestはrepo-retention-archiveで定義した数のフルバックアップに対応するアーカイブログを保持します。diff(差分)に設定すると、repo-retention-archiveで定義した数のフルバックアップと差分バックアップに対応するアーカイブログを保持します。つまり、最後に取得したバックアップがフルバックアップであれば、repo-retentionの計算では差分バックアップとして数えます。incr(増分)に設定すると、repo-retention-archiveで定義した数のフルバックアップ、差分バックアップ、増分バックアップに対応するアーカイブログを保持します。この設定はデフォルトから変更しないことを推奨します。デフォルトでは、フルバックアップの期限切れに伴ってのみWALを期限切れにします。

default: full
example: --repo1-retention-archive-type=diff

非推奨の名前:retention-archive-type

差分バックアップ保持オプション(--repo-retention-diff)

保持する差分バックアップの数です。

差分バックアップが期限切れになると、それに関連するすべての増分バックアップも期限切れになります。未定義の場合は、依存するフルバックアップが期限切れになるまで、すべての差分バックアップを保持します。

期限切れ処理では、フルバックアップも差分バックアップの数に含まれます。このため、ほとんどの場合、保持が必要な差分バックアップの数はわずかに少なくなります。

allowed: [1, 9999999]
example: --repo1-retention-diff=3

非推奨の名前:retention-diff

フルバックアップ保持オプション(--repo-retention-full)

フルバックアップの保持数/保持期間です。

フルバックアップが期限切れになると、それに関連するすべての差分バックアップと増分バックアップも期限切れになります。このオプションが未定義の場合は警告を出力します。無期限の保持が必要な場合は、最大値を設定してください。

allowed: [1, 9999999]
example: --repo1-retention-full=2

非推奨の名前:retention-full

フルバックアップ保持種別オプション(--repo-retention-full-type)

フルバックアップの保持種別です。

repo-retention-full設定が、保持する期間(日数)とフルバックアップの数のどちらを表すかを決定します。

timeに設定すると、repo-retention-full以上の日数が経過したバックアップが少なくともほかに1つ存在する場合に、repo-retention-fullより古いフルバックアップをリポジトリから削除します。たとえば、repo-retention-fullが30(日)で、25日前と35日前の2つのフルバックアップがある場合、どちらも期限切れにはなりません。35日前のバックアップを期限切れにすると25日前のバックアップだけが残り、古いバックアップを期限切れにする前に少なくとも30日前のバックアップを1つ確保するという30日間の保持ポリシーに違反するためです。repo-retention-archive-typeとrepo-retention-archiveを明示的に設定していない限り、残っている最も古いフルバックアップより前のアーカイブ済みWALは自動的に期限切れになります。

countに設定すると、repo-retention-fullを超えるフルバックアップを期限切れにします。たとえば、repo-retention-fullが4で、5つ目のフルバックアップが完了すると、数を4に保つために最も古いフルバックアップを期限切れにします。

保持の計算に含めるには、バックアップが正常に完了している必要があります。たとえば、repo-retention-full-typeがcountで、repo-retention-fullが2の場合、最も古いバックアップを期限切れにするには、完了したフルバックアップが3つ必要です。

default: count
example: --repo1-retention-full-type=time

バックアップ履歴保持オプション(--repo-retention-history)

バックアップ履歴マニフェストを保持する日数です。

バックアップが完了すると、バックアップマニフェストのコピーをbackup.historyパスに保存します。これらのファイルは、バックアップやWALの増加量を経時的に測定するなどのデータ分析に役立つため、デフォルトでは期限切れになりません。

バックアップ履歴マニフェストを保持する日数を定義するには、repo-retention-historyを設定します。期限切れになっていないバックアップは、常にバックアップ履歴に保持されます。期限切れになっていないバックアップの履歴だけを保持するには、repo-retention-history=0を指定します。

フルバックアップの履歴マニフェストが期限切れになると、そのフルバックアップに関連するすべての差分バックアップと増分バックアップの履歴マニフェストも期限切れになります。

allowed: [0, 9999999]
example: --repo1-retention-history=365

S3リポジトリバケットオプション(--repo-s3-bucket)

S3リポジトリのバケットです。

リポジトリの保存に使用するS3バケットです。

repo-path=/を設定するとpgBackRestリポジトリをバケットのルートに保存できますが、通常は/repoなどの接頭辞を指定し、ログなどのAWSが生成するコンテンツもバケットに保存できるようにすることを推奨します。

example: --repo1-s3-bucket=pg-backup

S3リポジトリエンドポイントオプション(--repo-s3-endpoint)

S3リポジトリのエンドポイントです。

選択したリージョンに対して有効なAWSエンドポイントを使用してください。

独自の構成やテスト構成では、repo-storage-ca-file、repo-storage-ca-path、repo-storage-host、repo-storage-port、repo-storage-verify-tlsの各オプションが役立つ場合があります。

example: --repo1-s3-endpoint=s3.amazonaws.com

S3リポジトリキー種別オプション(--repo-s3-key-type)

S3リポジトリのキー種別です。

次の種別をサポートします。

  • shared - 共有キー
  • auto - 一時認証情報を自動取得
  • web-id - ウェブID認証情報を自動取得
  • pod-id - EKS Pod Identityの認証情報を自動取得
  • process - プロセスを実行して認証情報を取得
default: shared
example: --repo1-s3-key-type=auto

S3リポジトリKMSキーIDオプション(--repo-s3-kms-key-id)

S3リポジトリのKMSキーです。

指定したAWS Key Management Serviceのキーを使用して、S3のサーバー側暗号化を有効にします。

example: --repo1-s3-kms-key-id=bceb4f13-6939-4be3-910d-df54dee817b7

S3認証プロセスコマンドオプション(--repo-s3-process-cmd)

S3の認証プロセスコマンドです。

一時的なS3認証情報を取得するために実行するコマンド(および任意の引数)です。リストの最初の要素がコマンドで、残りの要素はパラメーターとして渡します。

プロセスは、AccessKeyId、SecretAccessKey、SessionToken、Expirationフィールドを含むJSONを出力する必要があります。認証情報は有効期限の前に自動更新されます。形式の詳細は、プロセス認証情報プロバイダー を参照してください。

example: --repo1-s3-process-cmd=/usr/local/bin/get-credentials --repo1-s3-process-cmd=--role --repo1-s3-process-cmd=my-role

S3リポジトリリージョンオプション(--repo-s3-region)

S3リポジトリのリージョンです。

バケットを作成したAWSリージョンです。

example: --repo1-s3-region=us-east-1

S3リポジトリのリクエスタ支払いオプション(--repo-s3-requester-pays)

S3リポジトリのリクエスタ支払いです。

S3のリクエスタ支払いを有効にします。

default: n
example: --no-repo1-s3-requester-pays

S3リポジトリロールオプション(--repo-s3-role)

S3リポジトリのロールです。

repo-s3-key-type=autoの場合に、一時認証情報の取得に使用するAWSロール名(完全なARNではありません)です。

example: --repo1-s3-role=authrole

S3リポジトリサービスオプション(--repo-s3-service)

S3の署名サービスです。

SigV4認証で使用するS3署名サービスです。標準のS3エンドポイントでは、デフォルトはs3です。S3 Outpostsエンドポイントを使用する場合は、s3-outpostsに設定します。

default: s3
example: --repo1-s3-service=s3-outposts

S3リポジトリSTSエンドポイントオプション(--repo-s3-sts-host)

S3リポジトリのSTSエンドポイントです。

repo-s3-key-type=web-idを設定した場合に、一時認証情報の取得に使用するSTSエンドポイントです。リージョン別STSを使用するには、リージョン別エンドポイント(例:sts.us-east-1.amazonaws.com)を設定します。GovCloudや中国リージョンで必要になる場合や、レイテンシーを低減するために使用する場合があります。

default: sts.amazonaws.com
example: --repo1-s3-sts-host=sts.us-east-1.amazonaws.com

S3リポジトリURI形式オプション(--repo-s3-uri-style)

S3のURI形式です。

次のURI形式をサポートします。

  • host - bucket.endpointホストに接続します。
  • path - endpointホストに接続し、URIの先頭にバケットを付加します。
default: host
example: --repo1-s3-uri-style=path

SFTPリポジトリホストオプション(--repo-sftp-host)

SFTPリポジトリのホストです。

リポジトリが存在するSFTPホストです。

example: --repo1-sftp-host=sftprepo.domain

SFTPリポジトリホストフィンガープリントオプション(--repo-sftp-host-fingerprint)

SFTPリポジトリホストのフィンガープリントです。

SFTPリポジトリホストのフィンガープリントの生成方法は、repo-sftp-host-key-hash-typeと一致させてください。awk '{print $2}' ssh_host_xxx_key.pub | base64 -d | (md5sum or sha1sum) -bでフィンガープリントを生成します。sshホストキーは通常、/etc/sshディレクトリにあります。

example: --repo1-sftp-host-fingerprint=f84e172dfead7aeeeae6c1fdfb5aa8cf

SFTPホストキー確認方式オプション(--repo-sftp-host-key-check-type)

SFTPのホストキー確認方式です。

次のSFTPホストキー確認方式をサポートします。

  • strict - pgBackRestは~/.ssh/known_hostsファイルにホストキーを自動追加せず、ホストキーが変更されたホスト、または既知のホストファイルで見つからないホストへの接続を拒否します。このオプションでは、新しいホストをすべて手動で追加する必要があります。
  • accept-new - pgBackRestは新しいホストキーをユーザーの既知のホストファイルに自動追加しますが、ホストキーが変更されたホストへの接続は許可しません。
  • fingerprint - pgBackRestは、repo-sftp-host-fingerprintオプションで指定したフィンガープリントとホストキーを照合します。
  • none - ホストキーを確認しません。
default: strict
example: --repo1-sftp-host-key-check-type=accept-new

SFTPリポジトリホストキーハッシュ種別オプション(--repo-sftp-host-key-hash-type)

SFTPリポジトリのホストキーハッシュ種別です。

SFTPリポジトリのホストキーハッシュ種別です。SSHの開始時に、リモートシステムのホストキーのダイジェスト計算に使用するハッシュ種別を指定します。新しいバージョンのlibssh2は、md5とsha1に加えてsha256もサポートします。

example: --repo1-sftp-host-key-hash-type=sha256

SFTPリポジトリホストポートオプション(--repo-sftp-host-port)

SFTPリポジトリホストのポートです。

SFTPリポジトリホストのポートです。

default: 22
allowed: [1, 65535]
example: --repo1-sftp-host-port=22

SFTPリポジトリホストユーザーオプション(--repo-sftp-host-user)

SFTPリポジトリホストのユーザーです。

リポジトリの保存に使用するホスト上のユーザーです。

example: --repo1-sftp-host-user=pg-backup

SFTP既知ホストファイルオプション(--repo-sftp-known-host)

SFTPの既知のホストファイルです。

認証時に一致するSFTPホストを探す既知のホストファイルです。未指定の場合、pgBackRestはデフォルトで~/.ssh/known_hosts、~/.ssh/known_hosts2、/etc/ssh/ssh_known_hosts、/etc/ssh/ssh_known_hosts2を検索します。1つ以上のファイルパスを設定した場合は、それらを検索して一致を確認します。ファイルパスは絶対パス、または先頭がチルダのパスである必要があります。repo-sftp-known-hostオプションを複数回指定することで、検索する既知のホストファイルを複数指定できます。既知のホストファイルによる確認を使用するには、repo-sftp-host-fingerprintを指定してはいけません。repo-sftp-host-check-typeオプションも参照してください。

example: --repo1-sftp-known-host=/home/postgres/.ssh/known_hosts

SFTPリポジトリ秘密鍵ファイルオプション(--repo-sftp-private-key-file)

SFTPの秘密鍵ファイルです。

認証に使用するSFTP秘密鍵ファイルです。

example: --repo1-sftp-private-key-file=~/.ssh/id_ed25519

SFTPリポジトリ公開鍵ファイルオプション(--repo-sftp-public-key-file)

SFTPの公開鍵ファイルです。

認証に使用するSFTP公開鍵ファイルです。OpenSSLに対してコンパイルした場合は任意ですが、別のライブラリに対してコンパイルした場合は必須です。

example: --repo1-sftp-public-key-file=~/.ssh/id_ed25519.pub

リポジトリストレージCAファイルオプション(--repo-storage-ca-file)

リポジトリストレージのCAファイルです。

ストレージ(例:S3、Azure)の証明書に、システムのデフォルト以外のCAファイルを使用します。

example: --repo1-storage-ca-file=/etc/pki/tls/certs/ca-bundle.crt

非推奨の名前:repo-azure-ca-file, repo-s3-ca-file

リポジトリストレージTLS CAパスオプション(--repo-storage-ca-path)

リポジトリストレージのCAパスです。

ストレージ(例:S3、Azure)の証明書に、システムのデフォルト以外のCAパスを使用します。

example: --repo1-storage-ca-path=/etc/pki/tls/certs

非推奨の名前:repo-azure-ca-path, repo-s3-ca-path

リポジトリストレージホストオプション(--repo-storage-host)

リポジトリストレージのホストです。

ストレージ(例:S3、Azure)のエンドポイントとは異なるホストに接続します。通常はテストに使用します。

example: --repo1-storage-host=127.0.0.1

非推奨の名前:repo-azure-host, repo-s3-host

リポジトリストレージポートオプション(--repo-storage-port)

リポジトリストレージのポートです。

ストレージ(例:S3、Azure)のエンドポイント(ホストを指定した場合はそのホスト)への接続に使用するポートです。

default: 443
allowed: [1, 65535]
example: --repo1-storage-port=9000

非推奨の名前:repo-azure-port, repo-s3-port

リポジトリストレージタグオプション(--repo-storage-tag)

リポジトリストレージのタグです。

リポジトリがオブジェクトストア(例:S3)の場合に、オブジェクトに付加するタグを指定します。このオプションを繰り返して、複数のタグを追加できます。

pgBackRestにはこれらのタグを変更する機能がないため、リポジトリ全体でタグを統一するには、stanza-createを実行する前に正しく設定してください。

example: --repo1-storage-tag=key1=value1

リポジトリストレージアップロードチャンクサイズオプション(--repo-storage-upload-chunk-size)

リポジトリストレージのアップロードチャンクサイズです。

S3などのオブジェクトストアでは、ファイルが大きすぎてメモリに格納できない場合に、チャンクに分けてアップロードできます。ファイルをメモリに格納できる場合でも、アップロードに使用するメモリ量を制限する方がメモリ効率は高くなります。

チャンクサイズを大きくすると、アップロードリクエストを最小限に抑え、チャンク分割せずに1回のリクエストでアップロードできるファイルが増えるため、一般にパフォーマンスが向上します。一方、メモリ使用量は増加します。チャンクバッファーはプロセスごとに割り当てる必要があるため、process-maxの値が大きいほど、全体のメモリ消費量も増えます。

有効なチャンクサイズは、ストレージの種類やプラットフォームによって異なります。たとえば、AWS S3の最小チャンクサイズは5MiBです。チャンクサイズの呼び方もストレージの種類によって異なるため、最小値/最大値を調べる際は、AWS S3では「part size」、GCSでは「chunk size」、Azureでは「block size」を使用してください。

ファイルが1GiB(PostgreSQLがデフォルトで作成する最大サイズ)より大きい場合、ファイルのアップロードを完了するために、許容される最大値までチャンクサイズを段階的に増やします。

default (depending on repo-type):
    azure - 4MiB
    gcs - 4MiB
    s3 - 5MiB

allow range (depending on repo-type):
    azure - [4MiB, 1GiB]
    gcs - [4MiB, 1GiB]
    s3 - [5MiB, 1GiB]

example: --repo1-storage-upload-chunk-size=16MiB

リポジトリストレージ証明書検証オプション(--repo-storage-verify-tls)

リポジトリストレージの証明書を検証します。

このオプションでは、ストレージ(例:S3、Azure)サーバーのTLS証明書の検証を有効/無効にできます。無効化は、テストや自己署名証明書を使用する場合に限ってください。

default: y
example: --no-repo1-storage-verify-tls

非推奨の名前:repo-azure-verify-tls, repo-s3-verify-ssl, repo-s3-verify-tls

リポジトリ内にシンボリックリンクを作成します。

latestとテーブルスペースのシンボリックリンクの作成を有効にします。これらのシンボリックリンクは、スナップショットを使ってリポジトリ内でその場でリカバリーする場合に最も役立ちますが、そのような利用は一般的ではありません。

大多数のユーザーには役立たないと考えられる機能ですが、従来の動作を維持するため、デフォルトで有効になっています。ただし、シンボリックリンクをサポートしないPosixに似たストレージでは、無効にすると役立つ場合があります。

default: y
example: --no-repo1-symlink

リポジトリ種別オプション(--repo-type)

リポジトリに使用するストレージの種類です。

次のリポジトリ種類をサポートします。

  • azure - Azure Blob Storage Service
  • cifs - posixと同様ですが、リンクとディレクトリのfsyncを無効にします
  • gcs - Google Cloud Storage
  • posix - Posix準拠のファイルシステム
  • s3 - AWS Simple Storage Service
  • sftp - Secure File Transfer Protocol

NFSマウントをposixリポジトリとして使用する場合、PostgreSQLのドキュメントに記載されたものと同じ規則がpgBackRestにも適用されます。データベースクラスターの作成 - ファイルシステム を参照してください。

default: posix
example: --repo1-type=cifs