開始コマンド(start)
startコマンドのオプションと動作のリファレンス。以前にstopコマンドでpgBackRestプロセスを停止した場合、startコマンドで再び開始可能にできます。このコマンドはpgBackRestプロセスを直ちに起動するのではなく、実行を許可します。詳細と例は、開始と停止
を参照してください。
一般オプション
rootでの実行許可オプション(--allow-root)
rootユーザーによるコマンドの実行を許可します。
デフォルトでは、ファイルの所有権を慎重に管理するように設計されたrestoreコマンドのみをrootユーザーで実行できます。ほかのコマンドをrootで実行すると、たとえばリポジトリ内にroot所有のファイルが作成され、PostgreSQLユーザーがアクセスできなくなって、後続のコマンドが失敗するおそれがあります。
それでもコマンドをrootで実行する場合は、このオプションを有効にします。ただし、リポジトリとPostgreSQLクラスターを所有するユーザーとしてpgBackRestを実行する方がはるかに適切です。
設定ファイルオプション(--config)
pgBackRestの設定ファイルです。
デフォルトとは異なる設定ファイルを指定するには、このオプションを使用します。
追加設定パスオプション(--config-include-path)
追加のpgBackRest設定ファイルへのパスです。
指定した場所にある拡張子.confの設定ファイルをpgBackRest設定ファイルと連結し、1つの設定ファイルとして扱います。
設定パスオプション(--config-path)
pgBackRest設定ファイルの基準パスです。
この設定は、--configと--config-include-pathの各オプションがコマンドラインで明示的に設定されていない場合に、それらのデフォルトの基準パスを上書きします。
たとえば、--config-path=/conf/pgbackrestだけを渡すと、--configのデフォルトは/conf/pgbackrest/pgbackrest.confに、--config-include-pathのデフォルトは/conf/pgbackrest/conf.dに設定されます。
ロックパスオプション(--lock-path)
ロックファイルを保存するパスです。
ロックパスは、pgBackRestが競合する処理の同時実行を防ぐためのロックファイルを作成する場所です。
固定umaskオプション(--neutral-umask)
固定のumaskを使用します。
umaskを0000に設定し、リポジトリ内のファイルやディレクトリが適切な権限で作成されるようにします。デフォルトのディレクトリ権限は0750、ファイル権限は0640です。
代わりに実行ユーザーのumaskを使用するには、設定ファイルにneutral-umask=n、またはコマンドラインに--no-neutral-umaskを指定します。
プロセス優先度設定オプション(--priority)
プロセスの優先度を設定します。
カーネルのスケジューラーがプロセスに与える優先度(niceness)を定義します。正の値は優先度を下げ、負の値は優先度を上げます。通常、プロセスには自身の優先度を上げる権限がありません。
stanzaオプション(--stanza)
stanzaを定義します。
stanzaは、PostgreSQLデータベースクラスターの場所、バックアップ方法、アーカイブオプションなどを定義する設定です。ほとんどのデータベースサーバーにはPostgreSQLデータベースクラスターが1つだけ存在し、stanzaも1つになります。一方、バックアップサーバーには、バックアップが必要なデータベースクラスターごとにstanzaがあります。
stanzaにはプライマリークラスターにちなんだ名前を付けたくなりますが、クラスターに含まれるデータベースを表す名前の方が適しています。stanza名はプライマリーとすべてのレプリカで使用するため、mainやprodなどのローカルクラスター名よりも、appやdwなど、クラスターの実際の役割を表す名前を選ぶ方が適切です。
ログオプション
コンソールログレベルオプション(--log-level-console)
コンソールに出力するログのレベルです。
次のログレベルをサポートします。
off- ログを一切記録しません(非推奨)error- エラーのみを記録しますwarn- 警告とエラーを記録しますinfo- 情報、警告、エラーを記録しますdetail- 詳細、情報、警告、エラーを記録しますdebug- デバッグ、詳細、情報、警告、エラーを記録しますtrace- トレース(非常に詳細なデバッグ)、デバッグ、情報、警告、エラーを記録します
ファイルログレベルオプション(--log-level-file)
ファイルに記録するログのレベルです。
次のログレベルをサポートします。
off- ログを一切記録しません(非推奨)error- エラーのみを記録しますwarn- 警告とエラーを記録しますinfo- 情報、警告、エラーを記録しますdetail- 詳細、情報、警告、エラーを記録しますdebug- デバッグ、詳細、情報、警告、エラーを記録しますtrace- トレース(非常に詳細なデバッグ)、デバッグ、情報、警告、エラーを記録します
標準エラーログレベルオプション(--log-level-stderr)
stderrに出力するログのレベルです。
stdout(log-level-consoleで指定)の代わりにstderrへ出力するログレベルを指定します。stderrにはタイムスタンプとプロセスを出力しません。
次のログレベルをサポートします。
off- ログを一切記録しません(非推奨)error- エラーのみを記録しますwarn- 警告とエラーを記録しますinfo- 情報、警告、エラーを記録しますdetail- 詳細、情報、警告、エラーを記録しますdebug- デバッグ、詳細、情報、警告、エラーを記録しますtrace- トレース(非常に詳細なデバッグ)、デバッグ、情報、警告、エラーを記録します
ログパスオプション(--log-path)
ログファイルを保存するパスです。
ログパスは、pgBackRestがログファイルを保存する場所です。log-level-file=offの場合、ログパスは不要です。
ログタイムスタンプオプション(--log-timestamp)
ログのタイムスタンプを有効にします。
コンソールとファイルのログでタイムスタンプを有効にします。このオプションは、ドキュメント生成などの特殊な状況では無効にします。